2009年8月27日木曜日

<怖い中国事情>転んだお年寄りは「助けてはいけない」が鉄則―江蘇省南京市

2009年8月24日、「転んだお年寄りを見たら、あなたは手を差し伸べて助けますか?」―。江蘇省南京市のメディアがインターネット上でこんな質問を投げかけたところ、「はい」と答えた人はわずか7%だった。南京市民はなぜ好意の手を差し伸べようとしないのか?現代快報が伝えた。

お年寄りが転んで地面に倒れ込んだら、手を差し伸べて助けようとするのが自然な行為だが、南京では遠巻きに見ているか全くの無視を決め込む人がほとんどだ。ある日の夜11時ごろ、自転車に乗ったお年寄りが転んで動けなくなった。周囲には10数人の人だかり。通りを走る車に轢かれないよう人垣を作るまでは良かったが、救急車が来るまでの20分間、誰ひとり手を差し伸べることはなかった。

この衝撃的な事件を受け、同紙はネット上で緊急アンケートを実施した。その結果、「手を差し伸べるべき」と答えた人は63%に達したが、「同じ場面に遭遇しても手を差し伸べる」と答えた人はわずか7%に止まった。手を差し伸べない理由として最も多かったのは「面倒になりそうだから」。転んだお年寄りを助けようとして逆に加害者扱いされ、損害賠償まで求められるケースが後を絶たないという。

とんだとばっちりを受けるくらいなら最初から関わらない方が良い、という考えが広がっているようだ。南京は歴代の多くの王朝が首都を置いたことから「六朝古都」と呼ばれる文化の香り高い街。それが、いつの間にか普通に人助けも出来ない社会になってしまった。市民の多くはこの現状を「子供への教育上良くない」と憂慮している。


日本もこうなってしまうかも?

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